ドローン空撮は風速何mまで?機体の傾きで判断する強風時の安全対策と飛行基準を解説

query_builder 2026/08/13
ドローン空撮
風速何mまで?

ドローン空撮の現場で、よく聞かれるのが「風速何mくらいまでなら飛ばせますか?」という質問です。

天気が良くても、風が強い日は撮影を見合わせることがあります。


一方で、最近のドローンは耐風性能も高くなっていて、メーカーの仕様を見ると10m/sを超える風に対応している機体もあります。


ただ、カタログ上の耐風性能と、実際の撮影現場で安心して飛ばせる風の強さは、別に考えた方がいいと感じています。

ドローン空撮では、「飛べるかどうか」だけではなく、安全に空撮して、余裕を持って戻ってこられるかも大切です。


今回は、風速の数字だけでは分かりにくい強風時の飛行判断について、普段の撮影現場で私が確認しているポイントを紹介します。




1.風速5m/sはひとつの目安

ドローンの風に関する基準として、よく「風速5m/s」という数字が出てきます。

国土交通省航空局の標準飛行マニュアル②では、基本的な飛行体制として「風速5m/s以上の状態では飛行させない」とされています。


ただし、これは風速5m/sを超えたら航空法違反になる、という意味ではありません。


製造者の取扱説明書などで、風速5m/s以上でも飛行可能であることが確認できる機体については、その条件に従って飛行できるとされています。


最近のドローンには、メーカーが10m/sを超える耐風性能を公表している機体もあります。

そのため私は、風速5m/sという数字だけで「飛ばせる・飛ばせない」を決めるのではなく、使用する機体の性能や風向き、突風の有無、飛行する場所などを確認しながら判断しています。


また、風速計で測った平均風速がそれほど高くなくても、突然強い風が吹くことがあります。

特に建物の周辺や山間部、海沿いなどでは、風向きや強さが短時間で変化することもあります。


風速は飛行を判断する大切な目安のひとつですが、数字だけですべてを判断できるものではありません。

そこで私が風の状態を確認するときに、風速と合わせて見ているのが、飛行中の機体の傾きです。




2.メーカーの耐風性能と実際の撮影は少し違う

DRONE LEAPで普段使用しているDJI Mavic 3 Proは、メーカー公称の最大風圧抵抗が12m/s、最大傾斜角度が35度です。


DJI Air 3Sも、最大風圧抵抗は12m/s、最大ピッチ角は36度とされています。

数字だけを見ると、

「12m/sまでなら普通に撮影できそう」

と思われるかもしれません。


ただ、実際の撮影では、そこまで単純ではありません。

同じ8m/sの風でも、一定方向から安定して吹いている場合と、風向きが頻繁に変わる場合では、機体の動きもかなり違ってきます。

建物の周辺では風が巻き込むこともありますし、山間部や海沿いでは急に風が強くなることもあります。


そのため私は、

・飛行距離
・風向き
・突風の有無
・周囲の障害物
・バッテリー残量
・撮影したいカット

なども見ながら、その日の飛行を考えています。




3.風速計だけでなく、機体の傾きも確認しています

DJIの一部機体では、DJI Flyの画面左下にある姿勢インジケーターで、飛行中の機体の向きや傾きを確認できます。


私は風がある日の撮影では、この機体の傾きもよく見ています。

ホバリングしているときに風を受けると、機体はその場にとどまろうとして、風に対抗する方向へ傾きます。


傾きが大きくなっているということは、それだけ機体が風に対して頑張っている状態だと考えています。

DRONE LEAPでは、私自身の運用の目安として、

・傾きが30度くらいになったら、原則飛行を中止する

という基準で見ています。


これはDJIが定めた基準ではありません。

あくまで、これまでの飛行経験から、余裕を持って飛行を終えるために自分で決めている目安です。


Mavic 3 Proの最大ピッチ角が35度、Air 3Sが36度であることを考えると、機体がそこまで大きく傾いている状態で無理をする必要はないと考えています。

もちろん、前進や加速をしているときにも機体は傾きます。

そのため、表示された角度だけで判断するのではなく、ホバリングや位置を保っている状態で、風に対してどのくらい傾いているかを見るようにしています。




4.「行けるか」より「戻ってこられるか」

風が強い日に特に気をつけているのが、帰り道です。

往路が追い風の場合は、機体が思った以上にスムーズに進んでいくことがあります。

ところが、帰りはその風が向かい風になります。


すると、戻る速度が遅くなったり、バッテリーの消費が増えたりします。

そのため私は、

「まだ先まで行けるか」よりも、「今ここから余裕を持って戻れるか」

を意識しています。


バッテリーが残っているからもう少し行こう、ではなく、着陸まで余裕を残して戻るようにしています。

ドローンは飛ばすことよりも、無事に戻して着陸させるところまでが一つのフライトだと思っています。




5.飛べても、撮影に向いているとは限りません

ドローン空撮では、機体が飛んでいればそれで良いわけではありません。


お客様に使っていただける映像が撮れるかどうかも大切です。

最近のドローンはジンバル性能が高いため、多少風があっても映像だけを見ると安定していることがあります。


ただ、風が強くなると、

・機体の位置が少しずれる
・一定の速度を保ちにくい
・旋回時のラインが乱れる
・細かな位置調整がしにくい

といったことが出てきます。


たとえば、建物に沿って横移動する撮影や、被写体を中心に一定距離で旋回する撮影では、少しのズレでも映像の印象が変わります。


そのため、飛行自体はできそうでも、撮影には向かないと判断することもあります。

風が少し弱くなるのを待ったり、撮影方法を変えたりすることもあります。




6.地上の風だけでは分からないこともあります

離陸地点では穏やかでも、高度を上げると風が強くなることがあります。


また、建物の角や裏側では風向きが変わったり、山や谷では局地的に風が強くなったりすることもあります。

そのため、離陸前に風速を測っただけで判断を終えることはありません。


飛行中も、

・機体の傾き
・移動速度
・バッテリーの減り方
・機体の動き
・周囲の木々や雲の様子

などを見ながら、その時の状況を確認しています。


風速計の数字は大切ですが、現場で得られる情報のひとつとして見ています。




7.限界まで飛ばさないようにしています

「結局、風速何mまでなら飛ばせるの?」


そう聞かれると、ひとつの数字で答えるのはなかなか難しいです。

機体によって性能が違いますし、同じ風速でも、場所や風向き、飛行距離によって状況は変わります。


私が意識しているのは、メーカーの最大値まで飛行しないことです。

風速計だけではなく、機体の傾きや動きも確認しながら、少し余裕がないと感じたら、その時点で飛行を終えることがあります。


せっかく撮影日を設定していただいた以上、できれば予定どおり撮影したいと思っています。

ただ、無理に飛ばしてしまっては、お客様にも周囲の方にも迷惑をかける可能性があります。


「飛べるから飛ばす」ではなく、「安全に撮影して戻ってこられそうだから飛ばす」。

私はそのくらいの感覚で、毎回の現場を見ています。





撮影当日の風や天候が気になる場合も、まずはお気軽にご相談ください。

撮影場所や内容を確認しながら、予備日や撮影方法も含めてご案内します。

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DRONE LEAP

住所: 埼玉県入間郡三芳町藤久保819-4-201

電話番号: 090-5402-8185

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