ドローン撮影の露出とは?明るさを適正に合わせる方法

query_builder 2026/08/01
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露出ブログ

ドローン撮影の露出とは?適正な明るさの合わせ方

ドローンで撮影した映像を確認したときに、「空が真っ白になっている」「地上が暗くてよく見えない」と感じたことはありませんか。


こうした明るさの失敗に関係するのが、カメラの露出です。

露出には、シャッタースピード、F値、ISO感度が関係します。

さらに、映像の見た目を整えるうえでは、ホワイトバランスも重要です。


ただし、ホワイトバランスは露出そのものを決める設定ではありません。

映像の色味を調整する機能ですが、色温度が適切でないと、同じ露出でも明るさや透明感が違って見えることがあります。


この記事では、ドローン撮影における露出の基本から、ホワイトバランスとの関係、私が実際の撮影で意識していることまで、初心者にもわかりやすく解説します。




1.露出とは映像の明るさを決めるもの

露出とは、カメラのセンサーに取り込む光の量によって決まる、写真や映像の明るさのことです。


光を多く取り込めば明るくなり、少なければ暗くなります。しかし、明るく写っていれば正解というわけではありません。

明るすぎて空や雲、白い建物などが真っ白になることを白飛びといいます。反対に、暗い部分が真っ黒になり、細部が見えなくなることを黒つぶれといいます。


ドローン撮影では、明るい空と暗い地上が同じ画面に入ることが多いため、露出の判断が難しくなります。

空の明るさに合わせれば地上が暗くなり、地上に合わせれば空が白飛びすることもあります。その中で、できるだけ多くの情報を残すように調整することが、露出を合わせる基本です。




2.露出を決める3つのカメラ設定

露出は、主に次の3つの設定で決まります。


①シャッタースピード

シャッタースピードを遅くすると、光を取り込む時間が長くなり、映像は明るくなります。速くすると、取り込む光が減って暗くなります。


ただし、動画では明るさだけを理由にシャッタースピードを変えると、動きが不自然に見えることがあります。


一般的には、フレームレートの約2倍を目安にします。

  • 30fpsなら1/60
  • 60fpsなら1/120

絶対的な決まりではありませんが、自然な動きを表現するための基本的な目安です。


②F

F値を小さくすると、カメラに入る光が増えて明るくなります。F値を大きくすると、光の量が減って暗くなります。


ただし、ドローン撮影は遠景が中心です。地上撮影のように、背景を大きくぼかす場面は多くありません。


また、ドローンによってはF値が固定されている機種もあります。


③ISO感度

ISO感度を上げると映像を明るくできますが、上げすぎるとノイズが目立ちやすくなります。


日中のドローン撮影では、ISOをできるだけ低く保つのが基本です。

(私は基本100に設定しています)


映像が暗いからといってすぐにISOを上げるのではなく、F値やNDフィルター、撮影する方向なども確認しましょう。




3.ホワイトバランスは露出とは別の設定

ホワイトバランスとは、太陽光、曇天、夕方、室内照明など、光の色に合わせて映像の色味を整える設定です。


露出が映像の明るさを調整する機能なのに対して、ホワイトバランスは、白いものを自然な白に見せるための機能です。

そのため、厳密にはホワイトバランスを変えても、センサーに取り込む光の量そのものは変わりません。


ただし、ホワイトバランスが合っていないと、映像全体が青っぽくなったり、黄色や赤が強くなったりします。その結果、同じ露出でも暗く重たい映像や、明るすぎる映像のように感じることがあります。


例えば、晴天時に色温度を低く設定しすぎると、映像が青く冷たい印象になります。反対に、高く設定しすぎると、黄色やオレンジが強くなります。

露出が適正でも、ホワイトバランスが合っていなければ、自然で見やすい映像にはなりません。




4.動画ではホワイトバランスを固定する

ドローンのオートホワイトバランスは便利ですが、飛行中にカメラの向きや画面内の色が変わると、自動的に色味が変化することがあります。


例えば、緑の多い森林(ゴルフ場など)から日陰から日向へ移動したり、青空へカメラを向けたときに、映像の途中で青みや黄色みが変わることがあります。


一本のカットの中で色が変わると、見る人に違和感を与え、編集もしにくくなります。

そのため、動画撮影ではホワイトバランスをオートのままにせず、ケルビン値を固定して撮影する方法がおすすめです。


晴天、曇天、夕方では適切な数値が異なりますが、数字だけで決めるのではなく、送信機の画面を確認しながら自然な色味に調整します。


露出とホワイトバランスは別々の設定ですが、撮影前には両方を確認する必要があります。




5.動画撮影ではNDフィルターを使う

晴れた日の動画撮影では、適正なシャッタースピードに設定すると、映像が明るくなりすぎることがあります。


そこで使用するのがNDフィルターです。

NDフィルターは、カメラに入る光を減らすサングラスのようなものです。シャッタースピードを必要以上に速くせず、映像の明るさを調整できます。

ND8ND16ND32などがあり、数字が大きいほど光を強く抑えます。


ただし、晴天なら必ずND32というわけではありません。天候、時間帯、太陽の位置、撮影方向、地上の明るさなどを見ながら選びます。


NDフィルターは光の量を減らすものであり、ホワイトバランスを調整するものではありません。フィルターを交換した後は、露出だけでなく色味も確認しましょう。


製品によっては、フィルターによるわずかな色の違いを感じることもあります。




6EVが「0」なら適正露出とは限らない

ドローンの撮影画面には、露出の目安となるEV値が表示されます。


EV0に近ければ、カメラが適正と判断している状態です。しかし、必ずしもEV0が正解とは限りません。

画面の大部分が明るい空の場合と、暗い森林の場合では、カメラが判断する明るさも変わります。


逆光、雪景色、白い建物、海面の反射など、撮影する環境によっても適正な露出は異なります。


また、ホワイトバランスによって画面の見え方が変わるため、色味が原因で明るい、または暗いと勘違いすることもあります。


EVの数字や画面の印象だけに頼らず、ヒストグラムや白飛び警告も使って判断することが大切です。




7.私は編集を考えて少しアンダー気味に撮影する

私は撮影後の編集を前提とする場合、露出を若干アンダー気味に設定しています。

理由は、空や雲、白い屋根、ガラスや水面の反射など、明るい部分の白飛びを防ぐためです。


完全に白飛びして情報が失われると、編集で露出を下げても、雲の形や建物の模様は戻りません。

一方、少し暗めに撮影した映像であれば、編集時に露出やシャドウを調整し、明るさを整えられる場合があります。


ただし、アンダーにすればするほど良いわけではありません。

暗くしすぎると、影の部分にノイズが出たり、黒つぶれしたりします。特にLog撮影では、暗部を編集で大きく持ち上げるとノイズが目立つことがあるため注意が必要です。


私が意識しているのは、単に暗く撮ることではありません。

明るい部分を守りながら、編集できる範囲で少しだけ露出を抑えることです。


さらに、ホワイトバランスも撮影時に固定します。色味が途中で変化すると、編集で露出を整えても、カット全体の色を統一する作業が難しくなるからです。


編集を前提にする場合でも、「露出は後で直せばよい」「ホワイトバランスも編集で直せばよい」と考えず、撮影時にできるだけ整えておくことが大切です。




8.ヒストグラムと白飛び警告を活用する

晴天の屋外では、送信機やスマートフォンの画面が暗く見えることがあります。


画面が暗く見えるからと露出を上げてしまうと、実際に記録された映像は明るすぎた、ということもあります。

そこで役立つのがヒストグラムです。

ヒストグラムは、映像の明るさがどの範囲に分布しているかをグラフで確認できる機能です。


グラフが右端に大きく寄っている場合は白飛び、左端に寄りすぎている場合は黒つぶれしている可能性があります。


ただし、夜景や逆光では、意図的に片側へ寄ることもあります。ヒストグラムの形だけで判断せず、実際の構図と一緒に確認しましょう。


ゼブラ表示や白飛び警告を使える機種では、明るすぎる部分を画面上で確認できます。

空や雲の広い範囲に警告が出ている場合は、露出を少し下げる判断がしやすくなります。




9.オート露出とマニュアル露出の違い

初心者のうちは、オート露出でも撮影できます。


ただし、飛行中にカメラの向きや構図が変わると、カメラが自動的に明るさを変えることがあります。

暗い地上から明るい空へ高度を上げたとき、移動したときに、動画の途中で急に明るさが変わることもあります。


同じように、ホワイトバランスをオートにしていると、映像の途中で色味が変わる可能性があります。


一本の映像の中で明るさと色が変化すると、見た目に違和感が出るだけでなく、編集もしにくくなります。

安定した映像を撮りたい場合は、マニュアル露出と固定したホワイトバランスを使う方法がおすすめです。


最初にフレームレートとシャッタースピードを決め、ISOを低く設定します。

その後、F値やNDフィルターで明るさを整え、最後にホワイトバランスを確認すると、設定の順番がわかりやすくなります。




10.離陸前と上空で確認したいポイント


撮影前には、次の項目を確認します。

・空や雲が白飛びしていないか

・暗い部分が黒くつぶれていないか

ISO感度が必要以上に高くなっていないか

・シャッタースピードが撮影設定に合っているか

NDフィルターの濃さが天候に合っているか

・ホワイトバランスがオートになっていないか

・色味が青や黄色に偏りすぎていないか

・ヒストグラムが左右に極端に寄っていないか


露出やホワイトバランスは、離陸地点で一度合わせれば終わりではありません。

ドローンが上空へ移動すると、太陽の向き、カメラの角度、画面に入る空や地上の割合が変わります。

実際に撮影する高度と構図に移動した段階で、もう一度確認することが大切です。




まとめ

ドローン撮影の露出は、単に映像を明るくするための設定ではありません。

空や雲の白飛びを防ぎ、地上や影の部分の情報をできるだけ残すための調整です。


動画撮影では、シャッタースピードを適正に保ちながら、ISO感度、F値、NDフィルターを組み合わせて明るさを整えます。


ホワイトバランスは露出を決める設定ではありませんが、映像の色や見た目に大きく関係します。動画の途中で色味が変わらないように、できるだけ固定して撮影することが重要です。


私は編集を前提とする場合、白飛びを避けるために若干アンダー気味で撮影しています。ただし、暗くしすぎるとノイズや黒つぶれにつながるため、あくまでも少しだけ抑えることがポイントです。


EV値や送信機の画面だけに頼らず、ヒストグラムや白飛び警告を使い、露出とホワイトバランスの両方を確認しましょう。撮影時にできる限り整えておくことが、編集しやすく、自然で美しいドローン映像につながります。

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