ドローン映像のカラーグレーディングとは?Log撮影後の色編集を解説

query_builder 2026/07/12
ドローン空撮動画空撮の基礎知識ドローンコラム
カラグレとは

ドローンでLog撮影をすると、撮影直後の映像は色が薄く、白っぽく見えます。

初めて見る方は「設定を間違えたのでは?」と心配になるかもしれません。


しかし、失敗ではありません。明るい部分から暗い部分まで、できるだけ多くの情報を残し、編集時に色や明るさを整えやすくするための撮影方法です。

そのLog映像を見やすい色に整え、作品の雰囲気に合わせて仕上げる作業が、カラーコレクションやカラーグレーディングです。


今回は、LUTとの違いや基本的な色編集の流れを、初心者の方にもわかりやすく解説します。




1.カラーグレーディングとは?

カラーグレーディングとは、映像の色や明るさを調整し、作品全体の雰囲気を作る作業です。


同じ風景でも、青を強くすれば涼しさや静けさを感じる映像になり、オレンジ色を強くすれば暖かさや夕暮れの印象を出せます。

映画のように重厚な雰囲気にしたり、観光PR映像のように明るく鮮やかにしたり、不動産映像として自然で清潔感のある色に仕上げたりすることもできます。


ただし、色を強く変えればよいわけではありません。


ドローン空撮では、空、雲、海、山、建物など、多くの色が一つの画面に入ります。

やり過ぎると、空や木々だけが不自然に派手になり、現実感のない映像になってしまいます。




2.カラーコレクションとの違い

カラーグレーディングとよく似た言葉に「カラーコレクション」があります。


カラーコレクションは、映像の明るさや色の偏りを補正し、自然で見やすい状態に整える作業です。

映像が暗い場合は明るさを調整し、青っぽい場合はホワイトバランスを整えます。

複数のカットで明るさや色が違う場合は、映像同士の見え方もそろえます。


一方、カラーグレーディングは、整えた映像に作品としての雰囲気や演出を加える作業です。

  • カラーコレクション:映像を自然な状態に整える
  • カラーグレーディング:映像に狙った印象や世界観を加える


実際の編集では、カラーコレクションとカラーグレーディングを完全に分けず、補正と演出を行き来しながら仕上げることもあります。




3.なぜLog映像は白っぽく見えるのか

通常の撮影モードでは、カメラ側がコントラストや彩度をある程度調整し、撮影直後から見やすい映像を記録します。


一方、Log撮影では、明るい部分や暗い部分の情報をできるだけ残すため、コントラストや彩度を抑えた状態で記録します。


そのため、撮影素材をそのまま見ると、色が薄く、全体的に白っぽい、印象になります。


DJIのドローンでは、D-LogD-Log Mといった撮影設定があります。

これらは編集を前提とした撮影方法であり、撮影後に適切な調整を行うことで、本来の良さを引き出せます。


ただし、Logで撮れば必ずきれいになるわけではありません。

白飛びや黒つぶれが大きい映像、ピントが合っていない映像、ノイズが多い映像は、編集だけで完全には直せません。




4LUTを当てれば完成するのか

Log映像の編集でよく使われるのが「LUT」です。


LUTとは、色や明るさを一定のルールで変換するためのデータです。

Log映像に対応した変換用LUTを適用すると、薄かった色やコントラストが戻り、一般的な映像に近い見た目になります。


ただし、LUTを当てただけでカラーグレーディングが完成するわけではありません。

撮影時の天候、時間帯、カメラの向き、露出によって、同じLUTでも見え方は変わります。晴天では良く見えても、曇天の映像では暗くなり過ぎることがあります。

LUTは、色の調整を始めるための土台です。


LUTを適用した後に、明るさ、コントラスト、彩度、色温度などを映像ごとに調整する必要があります。




5Log撮影後の基本的な色編集の流れ


明るさを確認する

最初に、映像全体が明る過ぎないか、暗過ぎないかを確認します。

空や白い建物が白飛びしていないか、木の影や建物の暗い部分が黒くつぶれていないかを見ることが大切です。


ホワイトバランスを整える

映像が青過ぎる、黄色過ぎる、緑っぽいなど、色の偏りがある場合はホワイトバランスを調整します。

撮影時にホワイトバランスを固定していても、太陽の向きや雲の動きによって見え方が変わることがあります。


コントラストと彩度を調整する

Log映像はコントラストと彩度が低いため、少しずつ自然な見え方に近づけます。

一気に上げると、空や植物の緑が不自然になりやすいため、映像全体を見ながら慎重に調整します。


複数のカットの色をそろえる

同じ場所でも、撮影方向や時間の違いによって明るさや色は変わります。

動画としてつないだときに、カットが切り替わるたびに色が大きく変わると、視聴者は違和感を覚えます。前後の映像を比較しながら、明るさや色をそろえます。


目的に合わせて雰囲気を作る

最後に、映像の用途に合わせて色を仕上げます。

観光PRなら明るく開放的に、不動産映像なら自然で清潔感のある色に、映画や作品映像ならストーリーに合った雰囲気に調整します。




6.ドローン映像で注意したい色の調整

ドローン映像は広い範囲を撮影するため、地上撮影よりも空の明るさや天候の影響を強く受けます。


特に注意したいのが、空の青、植物の緑、夕日のオレンジです。

これらは色を強くすると目立ちやすい反面、少しの調整でも不自然になりやすい色です。


SNSでは鮮やかな映像が目を引きますが、彩度を上げ過ぎると安っぽく見えたり、細部が見えにくくなったりすることがあります。


DRONE LEAPでは、単に派手な色にするのではなく、撮影場所の雰囲気、依頼者の目的、映像を使用する媒体に合わせて調整します。

同じ空撮素材でも、映画、企業紹介、観光PR、不動産、記録映像では、適した色の仕上げ方が異なるからです。




7.カラーグレーディングは撮影から始まっている

カラーグレーディングは編集作業ですが、仕上がりは撮影時点で大きく決まります。


露出が安定していること、ホワイトバランスが不用意に変化しないこと、適切なNDフィルターを使用すること、ISOを上げ過ぎないことなど、撮影時の設定が重要です。


Logで撮影しておけば後から何でも直せる」という考え方は少々危険です。

編集の自由度が高いことと、撮影時の失敗をすべて修正できることは別です。


ドローン空撮では、飛行経路や構図だけでなく、編集後の色まで想定して撮影する必要があります。




まとめ

ドローン映像のカラーグレーディングとは、Log撮影した映像を見やすく整え、作品の目的に合わせた色や雰囲気に仕上げる作業です。


まずカラーコレクションで明るさやホワイトバランスを整え、その後、必要に応じてカラーグレーディングで映像の印象を作ります。

LUTは便利ですが、映像ごとに明るさや色を確認し、自然に見えるように調整することが大切です。


きれいなドローン映像を作るには、撮影技術と編集技術の両方が必要です。


Log撮影の特徴を理解し、撮影から仕上げまでを一つの流れとして考えることで、空撮映像の完成度は大きく変わります。


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DRONE LEAP

住所: 埼玉県入間郡三芳町藤久保819-4-201

電話番号: 090-5402-8185

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