ドローン空撮のISO感度とは?映像がザラつく原因と基本設定

query_builder 2026/06/17
ドローン空撮動画空撮の基礎知識ドローンコラム
ISO感度

ドローン空撮をしていると、「少し暗いからISOを上げればいい」と考える場面があります。
たしかにISO感度を上げると、映像は明るくなります。


ただし、ISOは便利な反面、上げすぎると映像が荒れて見えることがあります。
せっかくきれいな景色を撮影しても、映像にノイズが出てしまうと、少しもったいない仕上がりになってしまいます。


この記事では、ドローン空撮におけるISO感度の基本と、きれいな映像を撮るための考え方を初心者向けにわかりやすく解説します。




ISO感度とは何でしょう?

カメラが受け取った光を、どれくらい明るく見せるかを調整する設定です。


ISOの数字を上げると、暗い場所でも映像を明るく見せることができます。
ただし、実際にセンサーへ入る光の量が増えるわけではありません。
そのため、ISOを上げすぎると映像にノイズが出やすくなり、ザラついた印象になることがあります。


たとえば、ISO100よりもISO800の方が映像は明るく写ります。
夕方や日陰など、光が少ない場所ではISOを上げることで暗さを補うことができます。


ただし、ISOは単純に「明るくするための便利な設定」ではありません。




■ ノイズとは

ノイズとは、画面に出る細かいザラつきや、色の乱れのようなものです。
暗い部分がザラザラして見えたり、空や影の部分に細く荒れたように見えることがあります。


ドローン空撮では、空、建物、森、水面など、広域が画面に入ります。
そのため、ノイズが出ると意外と目立ちます。


ドローン空撮では、できるだけ低いISOで撮影するのが基本です。
多くの場合、まずはISO100を基準に考えるとわかりやすいです。


ISO100で適正な明るさが取れるなら、無理にISOを上げる必要はありません。
ISOを低く保つことで、映像のノイズを抑えやすくなり、空や風景の色もきれいに残しやすくなります。




■ 晴れた日の空撮ではISOを上げない

特に晴れた日の屋外空撮では、光の量が十分にあります。
その場合は、ISOを上げるのではなく、NDフィルターを使って光の量を調整します。


「暗いからISOを上げる」というよりも、

「まずはISOを低く保ち、他の設定で整える」

この考え方を持つだけで、映像の質はかなり安定します。


ISOを上げると、映像は明るくなります。
夕方や日陰の多い場所では、ISOを上げないと暗くて見づらい映像になることもあります。


ただし、その代わりにノイズが増えます。
ノイズが増えると、映像がザラザラして見えたり、黒い部分が汚く見えたりします。


空撮映像でこれが出ると、透明感や高級感が出にくくなります。




■ 編集で完全に直せるわけではない

ノイズは、編集で完全に消せるものではありません。


編集ソフトで軽減することはできますが、やりすぎると映像がのっぺりしてしまうことがあります。


撮影後に無理やり直すより、撮影時にできるだけきれいに撮っておく。
これはドローン空撮でも大切な考え方です。


ISOの設定は、天候や時間帯によって考え方が変わります。
ここでは、よくある撮影シーンごとに見ていきます。




● 晴天時の空撮

晴天時の空撮では、基本的にISO100が良いです。
明るすぎる場合は、NDフィルターを使って光を抑えます。

シャッタースピードを映像向きに整えるためにも、NDフィルターは重要です。


※NDフィルターはガラス製のものをおススメします。


● 曇天時の空撮

曇天の場合も、まずはISO100から考えます。
曇りの日は光がやわらかく、影も強く出にくいため、空撮に向いていることもあります。

ただし、場所によっては少し暗く感じることがあります。
その場合は、ISOを少しだけ上げる判断も必要です。


● 夕方・朝方の空撮

夕方や朝方は、光が少なくなるためISOを上げる場面が出てきます。
ただ、いきなり大きく上げるのはおすすめしません。

まずはISO100から始め、必要に応じてISO200、ISO400と少しずつ上げて確認しましょう。


撮影では、ISOだけでなくシャッタースピードも大切です。
一般的には、フレームレートの約2倍を目安にすると、自然な動きに見えやすいとされています。

たとえば、

・24fpsなら、シャッタースピードは1/50秒前後
・30fpsなら、シャッタースピードは1/60秒前後
・60fpsなら、シャッタースピードは1/120秒前後

このあたりがひとつの目安になります。


● ISOだけで明るさを調整しない

暗い場所でシャッタースピードを必要以上に速くすると、映像が暗くなります。
その分、ISOを上げなければならなくなります。


反対に、明るい場所でISOを上げたままだと、映像が明るくなりすぎます。

つまり、ISOだけを単独で考えるのではなく、シャッタースピード、F値、NDフィルターとセットで考えることが大切です。


初心者のうちは、オートISOを使いたくなるかもしれません。
自動で明るさを調整してくれるので、たしかに便利です。

ただ、空撮ではカメラの向きが少し変わるだけで、空の明るさや地面の暗さが大きく変わります。
そのたびにISOが自動で動くと、映像の明るさや質感が途中で変わってしまうことがあります。


● 撮影中に明るさが変わると編集しにくい

撮影中に明るさが不自然に変わると、編集でつなぎにくくなります。
同じ場所を撮っているのに、カットごとに明るさやザラつきが違うと、映像全体の印象が不安定になります。


※慣れてきたら、ISOはできるだけ固定して撮影するのがおすすめです。


最初に明るさを確認し、撮影中に大きく変わらないようにしておくと、映像全体の雰囲気が安定します。

初心者の方は、まずISO100を基本にしてください。
晴れの日や日中の屋外では、ISO100で撮影できる場面が多いです。


次に、フレームレートとシャッタースピードを決めます。
30fpsなら1/60秒を目安にし、明るすぎる場合はNDフィルターで調整します。

暗い場合は、まず露出を確認します。
それでも明るさが足りなければ、ISOを少しずつ上げます。




● ISOを上げること自体は悪くない

ISOを上げること自体が悪いわけではありません。
必要な場面では上げて構いません。


ただし、上げすぎると画質に影響が出ます。
そのため、ISOは最初から上げるのではなく、最後の調整として使う意識を持つと失敗しにくくなります。


ISO感度は、ドローン空撮の明るさと画質に関わる大切な設定です。
ISOを上げれば映像は明るくなりますが、その分ノイズが増え、ザラついた映像になりやすくなります。


※きれいな空撮映像を撮るためには、まずISO100を基本にすることです。


日中の屋外ではISO100を基準にし、明るすぎる場合はNDフィルターで光を調整します。

暗い場面では、必要に応じてISOを少しずつ上げていきます。

明るさだけでなく、ノイズや映像全体の質感まで意識できるようになると、ドローン空撮の仕上がりは一段良くなります。

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