【2026年最新】空飛ぶクルマが東京へ!そして6月の国家資格「難化」にどう向き合うか?~制度の限界と現場のリアル~
はじめに
こんにちは。埼玉でドローン空撮事業「DRONE LEAP(ドローンリープ)」を営んでおります、西澤です。
2026年も2月半ばを過ぎ、寒さの中にも少しずつ春の気配を感じる季節となりました。
ドローン業界にとっても、この春は大きな変化の時期となりそうです。
本日は、2026年2月12日時点での最新ニュースと、これからドローンの国家資格取得を目指す皆様にとって非常に重要な「6月の制度変更」についてお話しします。
また、長年現場で空撮を続けてきた私の視点から、現在のライセンス制度と実務の間にある「埋めがたいギャップ」についても、少し深掘りしてみたいと思います。これからプロを目指す方への、私なりのエールとして受け取っていただければ幸いです。
1. 未来はすぐそこに!「空飛ぶクルマ」が東京ビッグサイトへ
まずは、心が踊る明るいニュースからお届けしましょう。
これまで「未来の乗り物」として語られてきた「空飛ぶクルマ」が、いよいよ私たちの生活圏に近づいてきました。
今月、2026年2月24日から28日にかけて、東京ビッグサイトで開催されるイベントに合わせて、SkyDrive社による「空飛ぶクルマ(SD-05型)」のデモ飛行が行われます。都内での本格的な飛行展示は、これが初となります。
物流ドローンやエアモビリティの進化は、私たち空撮事業者にとっても無関係ではありません。空のルールが整備され、機体の安全性が証明されることは、ドローン業界全体の信頼向上につながるからです。「空を使う」ということが特別なことではなく、日常の一部になる。そんな未来を予感させるイベントに、私も大いに注目しています。
2. 【重要】6月から国家資格の実地試験が変わります
さて、ここからは少し現実的で、かつ緊急性の高いお話です。
もし皆様の中に、「いつかドローンの国家資格(二等・一等)を取りたい」と考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ耳を傾けてください。
2026年6月5日より、国家資格の実地試験(実技試験)の審査基準が変更され、事実上「難化」します。
具体的に何が変わるのでしょうか? 大きな変更点は以下の3つです。
① 飛行前点検に「5分」のタイムリミット
これまでは、手順通りに正確に行えば時間は問われませんでした。しかし新基準では、標準時間を「5分」とし、これを超過すると減点や試験中止の対象となります。
「えーっと、次はどこを見るんだっけ?」と迷っている時間はありません。プロとして、流れるような手順で機体の安全を確認する「手際の良さ」が求められるようになります。
② 高度維持の精度が「±50cm」へ
GPSを使用しない「ATTIモード」などでの飛行中、許容される高度変化の範囲が厳しくなります。これまでは多少の上下動があっても合格圏内でしたが、今後は「±50cm以内」という、非常に高い精度でのホバリングや移動が求められます。
屋外の試験会場など、風の影響を受ける環境下では、かなり繊細なスティック操作が必要になるでしょう。
③ 緊急時の判断力が問われる
試験官から「トラブル発生」を告げられた際、マニュアル通りの回答だけでなく、その場の状況(障害物の有無や風向き)に応じた具体的な退避行動を、即座に判断・説明できるかが審査されます。
これは、レベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)の社会実装に伴い、パイロットに対し「操縦できること」以上に「安全を管理できること」を強く求め始めた国の方針の表れと言えます。
3. ドローンスクールの「1.5m」と、現場の「100m」のギャップ
ここで、少し視点を変えてみましょう。
今回の試験厳格化は、確かにこれから受講する方にとってはハードルが上がることになります。しかし、私はこの「厳しさ」自体は歓迎すべきことだと考えています。なぜなら、空の安全は何物にも代えがたいからです。
一方で、長年現場に立つ人間として、現在の「教習システム」だけではどうしてもカバーしきれない「限界」があることも感じています。
スクールは「安全の基礎」を学ぶ場所
現在、多くのドローンスクールでは、実技講習の大部分を高度1.5m~3.5m程度で行っています。これは国の定めたカリキュラムに準拠しており、安全管理や試験官の確認のしやすさを考えれば、当然のことです。スクールの教官の方々も、この制約の中で受講生を合格させるために、一生懸命指導されています。その努力には心から敬意を表します。
しかし、これから「仕事」としてドローンを飛ばそうとする皆様は、一つの事実を知っておく必要があります。
それは、「実際の空撮現場で、高度1.5mを飛び続ける仕事はほとんどない」ということです。
現場は「想定外」の連続
私たちが活躍する空撮の現場は、高度50m、時には100m以上の上空です。
そこには、地上のスクールでは体験できない強い風が吹いています。機体は豆粒のように小さく見え、目視だけで姿勢を判断することは困難になります。
モニター越しの映像を確認しながら、同時に機体の位置を目視で把握し、風を読み、要望に応じた滑らかなカメラワークを行う。
これが「現場のリアル」です。
残念ながら、現在の国のカリキュラム(免許制度)は、「安全に飛ばすこと」に主眼が置かれており、「魅力的な映像を撮ること」や「高高度での実践的なリスク管理」まではカバーしきれていません。これはスクールの責任ではなく、制度設計上の「役割分担」の問題なのです。
4. 「免許取得」はゴールではなく、スタートライン
これから資格取得を目指す皆様へ、私からお伝えしたいことは2つです。
一つ目は、「迷っているなら、今すぐ動くこと」
6月の制度変更で難易度が上がることは確実です。今の基準で受験できる2月〜5月の間に、まずは基礎となるライセンスを取得してしまうことを強くお勧めします。
二つ目は、「免許を取ってからが本当の勝負」だということです。
スクールで習う「1.5mの世界」は、あくまで基礎中の基礎。そこから一歩踏み出し、現場で通用する「空撮技術」や「高高度での操縦感覚」を身につけるためには、また別の学びが必要です。
DRONE LEAPでは、そうした「スクールでは教えきれない実践技術」を補完するためのセミナーや活動を行っています。
「免許は取ったけれど、怖くて飛ばせない」
「もっと感動させる映像を撮りたい」
そんな悩みを持つ方が、安心して次のステップへ進めるようサポートするのが、私の役割だと考えています。
国の制度が求める「安全」と、現場が求める「技術」。
この両輪を揃えてこそ、真のドローンパイロットと言えるのではないでしょうか。
まずは、お近くのスクールで「基礎」をしっかりと固めてください。
そして、その先にある「表現の世界」に興味が湧いたら、ぜひドローンリープの門を叩いてみてください。私が経験してきた10年間のノウハウを、余すことなくお伝えします。
春に向け、新しい挑戦を始める皆様を心より応援しております。
※初心者から上級者まで歓迎いたします。定員に達し次第締め切ります。
※参考・出典: 国土交通省 関連通達・告示に関する各種資料について
D.実地試験について
「無人航空機操縦士試験の実施基準等の改正について」
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